『DOG SIGNAL』(ドッグシグナル)が愛犬家にとってためになる3つの理由と作者みやうち先生を紹介!
はい、今回はみやうち沙矢先生が原作の『DOG SIGNAL』(ドッグシグナル)って作品をご紹介しようと思います。みなさんはお家でワンちゃん飼ってらっしゃったりしてますか?
私はついこないだまでポメラニアン飼ってたんですがある朝、老衰で亡くなられました。今まで一緒にいたのがいなくなるとすごい寂しいですね。元気だった頃はその道の先生方にずいぶんお世話になりました。
そうなんです。本作はワンちゃんのドッグトレーニングを題材にした物語で、今までたぶんなかったと思うんですよね。(あったらごめんなさい)
てわけでざっくり小話していきます。
概要
『DOG SIGNAL』(ドッグシグナル)はみやうち沙矢先生が原作で「カドコミ」(KADOKAWA)の「COMIC BRIDGE」レーベルにて2018年から連載され2023年秋よりTVアニメ化された犬のハウツーを題材にした作品です。
「漫画」
原作:みやうち沙矢
出版社:KADOKAWA
掲載サイト:COMIC BRIDGE
レーベル:BRIDGE COMICS
発表:2018年7月24日
2024年3月時点まで11巻
「アニメ」
原作:みやうち沙矢
監督:古橋一浩
脚本:芦野里美
キャラクターデザイン:工藤裕加
アニメーション制作:冨嶽
放送局:NHK Eテレ
放送期間:2023年10月22日〜2024年3月17日
全20話
『DOG SIGNAL』原作:みやうち沙矢 NHK Eテレ
『引用』https://www.nhk-character.com/character/dogsignal.html
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どんなお話?
主人公の佐村未祐は元カノの谷田部優子に彼女が飼っていた犬(トイプードル♂で後にサンジュと名付けられました。)の世話を押し付けられます。
そして未祐は犬の問題行動に手を焼いて困ってた時に、ある日、敏腕ドッグトレーナーの丹羽眞一郎と出会い、人生が大きく変わっていきます。
未祐は全く言う事を聞かなかった犬が丹羽の合図一つでいとも簡単にコントロールする様を見せられて、成り行き上丹羽の下で働くことになります。
かくして佐村は新米ドッグトレーナーとなり、トリマーの泉律佳や獣医の久宝鈴之介など仲間達との出会いと飼い主達と一緒に問題解決をしていきながら命についても学び、やがて人間としても成長して行く物語となります。
この主人公の青年、佐村未祐がまぁ〜ダメダメな感じなんですが気持ちの優しい青年です。ですがこの作品を観ていると結構自分でも被っていてハッと思わずにはいられないシーンが沢山出てきますね。
これは犬を飼っていらっしゃる方なら、たぶん結構あると思うんです。例えば、オシッコの問題やマーキング問題。まぁしつけの問題ですね。
悪いことをした時(犬にとっては関係ないかもしれませんが)の叱り方とかで、怒りに任せて「◯◯!💢!と、つい名前を叫んでしまったり、あるいは思わず引っ叩いてしまったりした経験のある方も多いかと思いますが、「犬にとっては」って事に基づくと叱り方も違った形になるんですね。
作中では丹羽はけっして引っ叩くとかは絶対にしませんで「シッ!」とか「ダメ!」とか手合図や低いトーンで犬に諭して制しておりました。
また、犬種によっての特化した性質などにも触れていて牧羊犬にルーツを持つ犬は他の犬種にくらべ倍以上の散歩や運動量が必要でストレスを溜め込みやすんだそうです。だから、飼い主家族みんなが協力して育てないとならないんです。
私もポメラニアン(♀)を飼っていて昨年老衰で16年の生涯を閉じてしまったのですが、可愛がって仲良くしていましたが、ちゃんとした知識をもって接してあげれていなかったなと反省しております。
チュールが大好きなポメでした。オシッコも保々100発100中で粗相しなかった優秀なわんこでした。最期は電池がきれたみたいにコテンと横になって寝たまま天国に召されてました。元々飼ってたおばぁちゃんの所に行ったのかな。(涙)
本作が愛犬家にとってためになるその3つの理由とは?
この『DOG SIGNAL』は犬についての専門性が大変高い作品でわかりやすく解説しているシーンが随所に出てきます。
理由その1〜犬の習性をわかり易く解説
犬には繁殖反応・危険回避本能・捕食本能があり、この内、危険回避本能は手を噛む癖がある子の場合にはその手に苦い味のスプレーを吹き付けておき、噛んできたら「にが?!」ってなって次から噛まなくなります。噛まなくなったらご褒美におやつをあげたりしてそれにより、学習して問題行動が無くなっていきます。
また、捕食本能については犬は後ろを向いて走ったりするものを追いかけて狩る習性があり、その衝動に対してはディスクやボールなどを使い、遊びやトレーニングとつなげて置き換えて満足させる事が可能になります。
理由その2〜去勢の必要性なども含め、動物生態学に基づいてわかり易く解説。
本作では去勢の必要性についても触れておりました。犬は繁殖本能に対してはどうしょうもなくて未去勢の雄犬は約半径6kmもの間に接近する発情した雌犬を感知してしまい、飛び出すなどして問題行動を起こしたりして、最悪は事故にあってしまったりと精神的に穏やかでいるのが大変困難な状態に置かれるのだそうです。
また、停留睾丸というのがあり、通常生後6ヶ月〜8ヶ月で所定の位置に降りてくるが降りてこずにそのままお腹に留まってしまい、やがて腫瘍になってしまい生命にかかわる事になってしまうんだそうです。
そしてそれを判別するのは見かけや大きさではなくて歯をみるそうです。とまぁ、本作の一部シーンを解説しただけですが、私も本作をみるまでは知りませんでした。
理由その3〜作者が元トリマーさん
作者が元トリマーでもあるので犬に対しての見識が大変深く、本作にはたくさんの知識や貴重な御経験が反映されております。なので本作を見た事ない愛犬家のみなさんは一度みてみてほしい作品ですね。
また、犬をペットとして飼いたいってお子さんもぜひ見てみてほしいです。
大変、面白くてためになる作品です。
作者はどんな人?
ここで作者のみやうち沙矢先生についてご紹介します。みやうち沙矢先生はロイヤルグルーミング学院を卒業されておられる元トリマーでJKC B級トリマーライセンスをお持ちでらっしゃいます。
そして1988年に講談社、別冊フレンドDXジュリエット11月号で『不自然な自然』で漫画家デビュー。
2018年にKADOKAWA COMIC BRIDGE onlineにて本作『DOG SIGNAL』を発表、その他には『ポリ☆メンズ』、『あたしとハサミは使いよう』、『君とカンビアーレ』などがあります。
そして今回の『DOG SIGNAL』はみやうち先生にとってもなかなか手掛ける事ができずにいてようやく30年越しに制作する事ができた作品で大変思い入れの深い作品でもあります。
主題歌OPもいいよ!
シンガーソングライターの高橋優さんが書き下ろしたOP曲「雪月風花」も飼い主と犬の関係性や気持ちみたいなのが伝わる感じの曲です。
高橋優さん「雪月風花」
『ドッグシグナル』OPより〜
まとめ
◉『DOG SIGNAL』(ドッグシグナル)は犬のトレーニングを通じて命の尊さを教えてくれる物語
◉『DOG SIGNAL』(ドッグシグナル)は犬の生態やしつけやトレーニングなど大変専門性の高い作品。
◉作者のみやうち沙矢先生はロイヤルグルーミング学院卒業でJKC B級ライセンスを持ってる元トリマーの経歴を持ってる漫画家です。
◉高橋優さんによるOP曲「雪月風花」も「ドッグシグナル」の物語を表したいい曲です。