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『タッチ』の続編『MIX』の解説!(前編)

スポーツ系
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ゲッサン少年サンデーコミックス
『引用』小学館 MIX 1巻 あだち充




『タッチ』から『MIX』への物語の繫がりを解説!

今回は『MIX』について話していこうと思います。まぁまぁ長くなりそうなので(前編)とさせていただこうかと思います。

(前回、タッチでは一気にいったが…)

『MIX』(ミックス)はあだち充先生による「ゲッサン」(小学館)にて2012年6月号から連載されている『タッチ』の続編になる後継作品であります。

TVアニメシリーズでは

1ST SEASON 2019年4月6日〜9月28日

2ND SEASON 2023年4月1日〜9月23日

に読売テレビ・日本テレビ系列にて放送されました。

『タッチ』同様に高校野球を題材にした作品です。

制作背景

ここでMIXの制作背景について少し触れたいと思います。

あだち充先生は兼ねてより担当編集者より「明青学園をもう一度甲子園に連れてってください。」と希望を受けておりました。

ある時、あだち充先生が母校である前橋商業高校明青学園の校舎のモデルでもある)に久しぶりに赴き、時間の変化のようなものを描いていけるかも知れないと思ったことから、現在の明青学園を舞台とする連載を引き受ける事になりました。

『MIX』とは…

あだち充先生は当初、単なる続編だけなら描かないと公言されておりました。従って再び同じ舞台を描くのには乗り気ではなかったそうです。

ですが、あだち充先生は現在の感性にて『タッチ』の世界の時間経過に加えて過去作品の『みゆき』から「血の繋がらない兄妹」の要素など他にも『H2』など過去作品の要素をぶち込んでMIXさせて今現在の明青学園の今の世代の話として気楽に始めようと描いた連載だそうです。

なので『MIX』になった所以なのです。作中にもかつての『タッチ』のキャラクターがちょいちょい登場して元気な姿をみせてくれてます。

今のところ上杉達也や浅倉南がドーン!とは出てはきませんが、あだち充先生いわく、良いアイデアが浮かんだら描くかもとの事だそうです。




『MIX』の舞台は…

『MIX』の舞台は『タッチ』の上杉達也を擁する明青学園野球部が甲子園初出場、初優勝を成し遂げてから26年後の明青学園中等部の本作の主人公達が中学2年生の所から物語が始まっていきます。

上杉和也(故人)が活躍していた時代の明青学園中等部の野球部は大変強かったのですが、この頃はすっかり低迷してしまっておりました。

そこに同年同月に産まれた同い年の義兄弟が入部しておりました。立花走一郎(2年)(兄、捕手、右投左打)、立花投馬(2年)(弟、投手、右投右打)本作の主人公である。

それに立花走一郎の1つ下の妹、立花音美(1年、吹奏楽部、フルート担当)を加えたこの3人を中心として物語は展開されていくのですが、この頃の明青学園は中等部野球部も高等部野球部もかつての強さは見る影もなく低迷しておりました。

ですがこの3人が軸となり様々な人々が絡み合ってバラバラになっていたパズルのピースが1つずつ合わさるかのようにして物語は動き出すのです。

そう、この『MIX』はTV版サブタイトルにMEISEI STORYと銘打たれてる通り、この3人を中心として明青学園高等部野球部の上杉達也の時代以来の甲子園出場を願い、古豪復活を目指して展開していく物語なのです。

『引用』:「MIX」MIX MEISEI STORY製作委員会
原作:あだち充

主な登場人物

立花投馬〜本作の主人公。明青学園高等部2年(物語は中等部2年からスタート)野球部では投手。中等部では大人の事情コテコテの監督のせいで2年の夏まで三塁手で本来のポジションにはつかせてもらえなかった。

高等部へあがってからは監督の違いもあり完全実力主義だったので本来のポジションの投手を務め1年生ながらエースとなる。

観察能力と吸収力がずば抜けており、他の投手のフォームの利点を自身にコピーすることができる。

父親の英介がしょっちゅう上杉達也の投げていた甲子園決勝戦の試合をビデオで観ていたのでそれを一緒に観ていた為、上杉達也のフォームが彼のバックボーンとなっている。

小学4年時まではピッチングは兄走一郎の方が上だったがそれ以降は音美の応援に応えていく中でも力を伸ばしていった。高等部にあがり、本格的に投げ出すと1年夏の準決勝では148km/hを計測し、2年の夏の準決勝では158km/hを計測した。

打撃センスもあり、まさに上杉達也の再来の様な投手となる。また、女子人気もかなり高いが義妹の音美の事も大切にしている。だが同時に彼女が成長し女性らしさが増す姿に複雑な思いが芽生えている。

さらに後の話になるが唯一の肉親であった父親の英介が病死したことにより、家族内での血の繫がりのない人物は投馬だけとなってしまう。

立花走一郎〜本作のもう一人の主人公。明青学園高等部2年(物語は中等部2年から)ポジションは捕手を務める。

投手としてもかなりの実力があるがスタミナ面の欠点もあり、本人も投手としては投馬には及ばない事を理解している。持ち味は驚異的な強肩と強打で俊足。卓越したリードも評価され他の強豪校のスカウトからも注目されていた。

また、音美に対しては過保護なところもありシスターコンプレックス気味なところもある。容姿、運動、勉学にも優れていて女子人気が高くかなり調子に乗っていて不特定多数の女の子とデートを楽しんでいたが、高等部野球部に大山新監督が来るとその娘の美人マネージャーの大山春夏と出会いすっかり惚れ込んでやられてしまいます。

その後めっきり他の女の子達との浮ついた遊びを控える様になる。ただ、野球では春夏とも議論しあいぶつかり合いになることもあるが、結果的に一定の信頼は得ている。

立花音美〜本格的ヒロイン。明青学園高等部1年生(物語は中等部1年の入学時から)。吹奏楽部に所属しフルートを担当している。走一郎の実妹で、投馬の義理の妹にあたる。

若干天然ボケなところはあるが素直で明るい美少女である。中2、中3時にミス明星に輝いている。

父親の澤井圭一(上杉達也よりも5個下で明青の好投手だった)が音美が幼い頃に亡くなりその後、母の真弓が投馬の父親の英介と再婚した為、投馬らと一緒に家族として暮らしている。

「血の繫がりのない妹」という設定はあだち充先生の代表作の1つである『みゆき』の若松みゆきと類似していますね。

大山春夏〜本作のもう一人のヒロイン。高等部2年の野球部女子マネージャーにして大山吾郎監督の娘。

野球が好きすぎて独自の野球理論も持ち、観察能力を買われて敵チームの偵察をもこなす。アイドル顔負けの美人マネージャーとしてネットで評判となる。

投馬が3歳の頃、投馬の母親の葬儀の時にサイダーをぶっかけて泣かしたことがある。

投馬の幼馴染みを名乗り、父親の大山吾郎からは投馬は春夏の初恋の男かもしれないと言われている。

大山吾郎〜明青学園高等部野球部の監督で大山春夏の父である。投馬の父の英介とは同じ同学年の明青学園野球部OB(捕手)である。上杉達也よりも3学年下の世代だった。

三田亜里沙〜ライバル校の強豪校東秀高校のエースの三田浩樹の妹で明青学園高屈指の美少女だが同学年の赤井遼(ライバル校健丈の赤井智仁の弟)に好意を抱いているが音美に対しては勝手に対抗心を燃やしている。

音美が中学時にミス明青で三田亜里沙は2位でさらにバチバチしてくるが音美からは向上心の強さなどリスペクトされている。登場当初はやや意地悪キャラでした。

さて、『MIX』にはこれ以外にものすごい個性あふれるキャラクターが沢山出てきます。何と言っても『タッチ』の続編なので『タッチ』のキャラは元より下手したら『みゆき』のキャラまで出てくる前代未聞の続編なんですね。

なので続きは『タッチ』から『MIX』へ(後編)で少し登場人物(その他)編で次回触れていきたいと思います。

『引用』:MIX MEISEI STORY製作委員会
原作:あだち充

まとめ(前編)

◉『MIX』は『タッチ』の明青学園甲子園初優勝の夏から26年後のストーリー

◉『MIX』は『タッチ』や『みゆき』のキャラの登場など色んなあだち先生作品の要素がミックスされた世界。

◉『MIX』は『タッチ』の時間経過要素だけじゃなく、『みゆき』の血の繋がらない妹要素やH2などの過去作品の要素を織り交ぜて物語が進んでいくのも魅力です。

さて、今回は『タッチ』から『MIX』へ(前編)についてお話しさせて頂きました。そもそも前作の『タッチ』の意味にはバトンタッチ(上杉和也から上杉達也へ)の意味合いもあったそうですが、本作の『MIX』にはあだち充先生の過去作品『みゆき』、『タッチ』などの要素が組み込まれてMIXされた物語なので大変深いんだけどキャラクター達を様々な目線から楽しんでみれる作品ですね。



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