『タッチ』の続編『MIX』の解説!(後編)

スポーツ系
ゲッサン少年サンデーコミックス
『引用』小学館 MIX 2巻 あだち充

『タッチ』から26年後の世界『MIX』での明青学園野球部はどんな状況かを解説!

今回は『タッチ』から『MIX』への後編として話していきたいと思います。私もコミックス今の時点での全巻大人買いを敢行して読んでるんですけど、まぁ登場人物が沢山いるんですが、それぞれ様々な事情や個性があるのも魅力ですね。

『引用』:「MIX」MIX MEISEI STORY製作委員会
原作:あだち充
読売テレビ・小学館 集英社プロダクション

立花兄弟が入学した『MIX』での中等部では…

明青学園中等部の野球部はかつて上杉和也のいた時代は強かったのですが、現在ではすっかり低迷してまっておりました。

さらに悪いことに明青学園に影響力を持つ二階堂家の子息が野球部で背番号1を付けており、監督も二階堂家の意向を丸呑みでした。

大した実力もない二階堂が投手を張っていた為に投馬は本来のポジションではない三塁手をやっておりました。まぁ、大人の事情たっぷりな人選だった様ですね。

投馬と走一郎も意味不明な人選や采配に憤り、高校は他の高校も視野に入れるようになりだしますが、3年の二階堂はどうやら重い病を抱えていて死ぬ前に父親に明星学園のエースとして活躍している姿を見せたかった為に監督に無理を言って頼んでたらしいのです。(まぁ、それを呑む監督もどうかと思うけど…)

二階堂から背番号1を託された投馬は走一郎とバッテリーを組み、本来あるべき姿で野球に打ち込んでいきます。色々あった黒柳監督は辞めて数学教師の三上監督代行を据えて中学野球都大会に挑み、投馬は赤丘中戦で投手デビューして快速球を武器にいきなりノーヒットノーランを達成します。

その後の試合の様子は描かれてませんがどっかで負けたんでしょう。中学軟式はシニアやボーイズやポニーリーグと違い、チーム数だけで言えば圧倒的にチーム数は多いので(全国で約7000チーム近くあります。)多少いい選手いても容易には勝ち上がらないんですね。

それでも投馬と走一郎のバッテリーはそれなりに知られた存在になりました。そして都大会が終わってから九州からある親子が近所に引っ越しをしてきました。後の明青学園高等部の監督、大川吾郎とその娘で後に野球部大川春夏でした。

『引用』:MIX MEISEI STORY製作委員会2023
原作:あだち充

立花兄弟が上がってきて高等部ではどんな感じ?(1年目)

明青学園高等部に進学した投馬達は新監督として迎えられた大山吾郎、中等部から一緒だった駒耕作、一学年上の今川正、大山達と一緒に九州からきた南郷四郎、大山監督の娘で美人マネージャー大山春夏とともに甲子園を目指すのでありました。

とはいえ明青学園のいる東東京はなかなかの強豪校揃いの地区でした。かつて上杉達也と戦ったあの西村勇の率いる勢南高。今は西村勇の息子、拓味が1年生エースで親父ゆずりのカーブに加えて直球も速い。

さらにかつて新田明男のいた須見工も普通科になった影響で校名変更して健丈高校になり、1年生にして4番を張る強打者、赤井智仁を擁しております。

この地区での極めつけは150km/hオーバーの直球を投げるプロ注目左腕、三田浩樹を擁する東秀高校が明青学園にとっての最強の強敵になります。

明青学園は初戦で辛うじて健丈を退けると順調に勝ち進み準決勝まで快進撃を続ける。だがここで好投手三田浩樹を擁する最強の強敵、東秀と激突します。

試合は熾烈な投手戦を展開するが体力と経験値が及ばず明青学園は惜敗してしまいます。しかし、明青学園野球部の古豪復活と投馬と走一郎の活躍は世間から大きな注目を集めた。

立花兄弟に加えて義妹の音美も上がってきた高等部(2年目)

中等部時代に監督に反発して部を退いていた錦研二も入部し、義妹の音美や三田浩樹の妹の三田亜里沙、投手志望の夏野一番や赤井智仁の弟の赤井遼も入学してきました。

赤井遼ははじめは野球部には入っていなかったが兄の智仁が俺を悪者にしてあいつを口説けと頼まれて承諾し、夏野や遼も野球部に加わりこの年の野球部が始動する。

エース投馬と走一郎のバッテリーを中心として東東京都大会を順調に勝ち進み、準決勝では好投手、西村拓味を擁する勢南を2-1で下し、ついに上杉達也の代以来の決勝進出を決めます。

しかし投馬の父、立花英介が準決勝観戦中にトイレで心筋梗塞を引き起こしてしまい病死。そのことから投馬がまともに投げられないと判断した走一郎の進言で決勝戦の健丈戦は夏野一番が投げることになります。夏野と走一郎のバッテリーは懸命に健丈打線を迎え撃ちますが3‐1で敢え無く敗北。

とまぁ、明青学園の伝説の投手、上杉達也らを擁して甲子園初出場初優勝を成し遂げてから以降は一瞬、澤井投手の代でいい線行きましたがやはり、長く低迷していたんですね。

それでも立花兄弟に呼応する様にバラバラだったパーツが組み合わさって何かの歯車が回り出しているのは感じますね。

実際の高校野球の名門復活はきっとこんな感じで進んで行くのも多々あるんでしょう。今後の彼らの戦いに注目です。

『引用』:「MIX」MIX MEISEI STORY製作委員会
原作:あだち充
読売テレビ・小学館 集英社プロダクション

まとめ

◉上杉達也を擁して甲子園初優勝をしてから26年後の世界の明青学園は中等部も高等部もかなり低迷していました。

◉『MIX』は明青学園野球部の名門復活への物語。

◉『MIX』でも恋愛模様はあり、今後においては立花兄弟に大山春夏、音美を中心に展開されそれに三田亜里沙、赤井遼が絡み合ってMIXな恋愛模様も見逃せません。

まあ、投馬の父、英介の死によって現状不完全燃焼な感じになってますが、彼らはきっと立て直してまた挑んでいくのでしょう。

この物語にかかわる沢山の繫がりがありますからね。上杉達也と浅倉南もきっとどこかで彼らを見守っているのでしょう。

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