『Dr.スランプ』はどんな作品?鳥山明先生の魅力とは

コメディ系作品
集英社ジャンプコミックス「Dr.スランプ」1巻
著者 鳥山明
『引用』https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=4-08-851181-6

『Dr.スランプ アラレちゃん』のストーリーと鳥山明先生の魅力について解説!

はい、みなさんおはこんばんちわ。
今回は鳥山明先生が世に出した
原作『Dr.スランプ』、アニメ版『Dr.スランプ アラレちゃん』の思い出やこの作品と鳥山明先生の魅力について小話したいと思います。

概要

『Dr.スランプ』は「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて1980年〜1984年まで連載されたギャグ漫画でコミックスは全18巻が発売されて、後に1991年に愛蔵版、1995年〜1996年に文庫版、2006年〜2007年に完全版が発売されました。

TVアニメも1981年4月〜1986年2月までと1997年11月〜1999年9月にフジテレビ・東映アニメーション(旧東映動画)で製作されてフジテレビ系で放送されました。

どんなお話し?

東映アニメーション作品ラインナップ
「Dr.スランプアラレちゃん」エピソード243話
『引用』https://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/arale/episode/243/

ざっくり解説をしますと、ペンギン村と言う架空の世界に住む自称天才科学博士の則巻千兵衛が開発した女の子型アンドロイドのアラレちゃんがペンギン村を舞台に繰り広げるドタバタギャグコメディのお話しです。

結構、世界観はぶっとんでます。当時小学生だった私には衝撃的な世界観でした。

まず、人間は普通に住んでいるのですが人間の言語を話して二足歩行している動物も数多く生活して人間と同等の権利を有して生活している一方で人間語を話さず二足歩行をしていないごく普通の動物たちも混在して棲息おります。

また、結構ほか作品のキャラクターがかわいくデフォルメされて出てきたりもしていておりました。ウルトラマンなんか普通に出てきたり、モビルスーツなんか出てきたり、でも全体的にのどかで平和な世界観で描かれていてある種の絵本のようにも見えます。

主な登場キャラクターは?

1.則巻アラレ〜13歳(初登場時)ペンギン村在住の自称天才科学博士である則巻千兵衛が開発した女の子型アンドロイド。見かけによらずパワースペックが物凄く、簡単にコンクリートの壁をぶち抜いて走り去ったり、簡単に地球を叩き割る。
言語ではよく「んちゃ!(こんにちわ)」「ほよ?(おや?)」「バイチャ!(バイバイ)」「うーほほーぃ!(やったー!)」とか言う。走る時は両手をジェット機の両翼のように広げて「キーン!」って言いながらマッハ1.5〜3.0で走る。
必殺技もあり、すぅ~っと息を吸うようにエネルギーを充填して「んちゃー!!」と叫びながら宇宙戦艦ヤマトの波動砲のようなエネルギー粒子砲、通称「んちゃ砲」を発射して相手を撃破する。
一応、生みの親である則巻千兵衛の妹ということになっております。
そして、ハチャメチャな馬鹿力スペックに加えて思考回路が結構アホなので次々と信じられない事をやらかしますが基本的には優しい女の子です。

2.則巻千兵衛〜自称天才科学博士(28歳)ゲンゴロウ島立大学理工学部卒で同大学院博士課程修了。
毎日のように珍作品の研究と開発に没頭しており、アラレちゃんもその一つになりますが、失敗も多いが変身ポンポコガンで薄っぺらいハムを極上のステーキに変えてみたり、宇宙船やタイムマシンなどすごい発明もあり、実際確かに天才博士です。
趣味はエロ本鑑賞で食事もカップ麺ばかり食べてます。アラレの中学園の担任である山吹みどり先生のことが大好きでスケベなことをやらかしていつもこっぴどく撃退されるが後に結婚します。

3.則巻ガジラ〜(1歳)タイムスリップした時にアラレ達が原始時代から持ち帰った卵から出てきた2本の触覚と天使のような羽の生えた天使の赤ちゃん。
触覚から破壊光線を出したり、みかけによらず巨大隕石を受け止めたりと結構な腕力があります。何でもガジガジと食べ尽くす。ゴムだけは苦手で食べれないが、実は神様が地球によくない文明が栄えたら食べ尽くすようにという使命を与えられた天使なんです。
後に2体に増殖してその後もさらに増殖します。言語は「クピプー」、「クピポ」とか言う。

4.山吹みどり〜アラレ達が通う中学園の女性教師(23歳)でかつスタイル抜群なペンギン村屈指の美人である。則巻千兵衛も一撃で一目惚れさせた。天然ボケでおっちょこちょいな面もありますが優しい女性で後に則巻千兵衛と結婚します。

5.木緑あかね〜アラレのクラスメイトで中学生にもかかわらず酒、たばこをやるワルだがペンギン村の住民の中では比較的まともな人物。見てくれはかわいいが口が悪く自分の事を「俺」という。アラレからは「あかねちん」と呼ばれる。

6.木緑葵〜20歳で木緑あかねの姉。則巻千兵衛の唯一の女友達である。美人だが車の運転がヤバいくらい暴走ドライバーでカージャック犯もビビらせる。普段はコーヒーポット型の建物で喫茶店を営んでいる。

7.空豆タロウ〜15歳 アラレより2学年上でリーゼントにサングラスといういでたちで常時タバコを吸っているザ・不良のキャラ。中学園と後の高学園では野球部に所属してポジションはピッチャーをしています。アラレからは「タロさ」と呼ばれている。

8.空豆ピースケ〜13歳 アラレやあかねの同級生。タロウの弟だが至って真面目なキャラでいつもかわいらしい猫耳のついた帽子を被っている。兄のタロウと違い臆病な性格でいつもタロウに泣きついている。

この他にもオボッチャマン(元キャラメルマン4号)とかDr.マシリト、皿田きのこ、すっぱマン、ブビビンマン、ジャングルの王者パーザン、にこちゃん大王と家来、摘突詰(つんつくつん)、摘鶴燐、栗頭大五郎、スコップくん、ヒヨコ、たこ焼きマクサ、などなど魅力的で個性あふれる愛すべきキャラクター達がたくさん出てきますね。

鳥山明先生の魅力とは

ここで作者の鳥山明先生について諸説ありですが少し小話したいと思います。


鳥山明先生は元々動物やディズニーキャラクターなどのイラストを描いたりするのが好きな少年だったそうです。そして高校も絵を描くのが好きだったのでデザイン科のある愛知県立起工業高校に進学します。この時点でもまだ漫画家になろうとは思ってなかったそうです。


そして地元愛知県の広告デザイン会社に就職したものの、ひたすら文字のデザインで残業が多く嫌気がさして退職してしまいます。
退職後はデザインなどのアルバイトをしますが瞬く間に金欠になり、途方にくれていた時にとある雑誌の広告に目が入ります。その雑誌とは週刊少年マガジンで週刊少年マガジンの新人賞応募の記事を見て、入賞賞金50万円に躍起になります。

入賞賞金50万円の野望に燃える23歳の鳥山先生は初めて漫画を描き始めますが、締切に間に合わなかたので対戦相手を変えて同じ賞金50万円の週刊少年ジャンプの方にギャグ漫画「アワワワールド」でエントリーしました。

初の作品「アワワワールド」は敢え無く敗退してしまいますが、その後に描いた「謎のレインジャック」がジャンプ編集者の鳥島和彦氏の目に止まります。
ちなみに鳥島氏は後の敵キャラDr.マシリトのモデルでもあります。

そして若き鳥山明先生は鳥島和彦氏の指導の元、必死に漫画を描き殴ります。
また、鳥山先生と鳥島氏は野球で言えば投手と捕手のような関係性で作品を作り上げています。
その後、2つの読切漫画を経てついに1980年に名作『Dr.スランプ』を世に送り出します。

ここから鳥山明先生の快進撃がスタートします。連載開始されるやいなや瞬く間に大人気になり、翌1981年にはアニメ化されていきなり人気が爆発し、最高視聴率36.9%を叩き出します。作中のアラレちゃんの挨拶「んちゃ!」や「キーン!」が大流行してまさに社会現象になりました。

確かに当時のクラスメイトで背が小さめで可愛めの眼鏡かけてる女の子が「んちゃ!」とか「キーン!」とかやって遊んでたら様になってクラスで盛り上がってましたわ。
私も大好きでコミックスは全部買って持ってました。テレビも欠かさず観てました。
みんな「来たぞ〜来たぞ〜アラレちゃん〜♪」って歌ってました。

また、鳥山明先生の凄いのはメカとかのデザインがカッコよくて尚且つ可愛らしくデフォルメされているのが秀逸で、怪獣とかウルトラマンまでもかわいらく優しい画風に描かれ、そしてリアルに迫力のある画風でもありました。
今風に表現するならばカッコかわいいみたいな感じです。

こうして快進撃をしていた『Dr.スランプ』アラレちゃんでしたが鳥山明先生は実は当初からどうせそんな売れないと思ってペンネームではなく本名でエントリーしたことを後悔してたみたいです。
それでもかの漫画の神様手塚治虫先生から「鳥山明にはかなわなんです。彼は僕の後継者。」と言わしめています。
すごいですね。そしてこの後なあの金字塔、『ドラゴンボール』を世に送り出すのでした。

まとめ

1.『Dr.スランプ アラレちゃん』は独創的な世界観を持った作品。

2.『Dr.スランプ アラレちゃん』は個性的で魅力的なキャラクターでいっぱい。

3.アラレちゃんの「んちゃー!」などのアラレ言語は社会現象になったくらい大人気になった。

4.鳥山明先生の描いたキャラクターやメカのデフォルメが秀逸すぎる。

5.『Dr.スランプ アラレちゃん』は改めて観てほしい作品。

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