『タッチ』その後の達也と南は

スポーツ系
『引用』小学館 少年サンデーコミックス 「タッチ」 1巻 あだち充

その後の達也と南のストーリーを各ステージ順に徹底解説!

今回はタッチについて少しお話ししようかと思います。明青学園が甲子園初出場初優勝を成し遂げたあと上杉達也と浅倉南はその後どうなったのでしょうか…。

タッチの概要

『タッチ』はあだち充先生が描いた「週刊少年サンデー」(小学館)にて1981年〜1986年まで連載された高校野球を題材に、ある双子の兄弟の上杉達也・上杉和也と彼らの幼馴染みである同い年の女の子浅倉南の三人を軸にした恋愛を絡めた青春ストーリーである。

連載時の単行本の初版は200万部にも達し、後にTVアニメ化もされて1985年3月24日〜1987年3月22日まで放送されました。さらに映画化もされて1986年4月『タッチ背番号のないエース』、1986年12月『タッチ2さよならの贈り物』、1987年4月『タッチ3君が通り過ぎたあとに』が放映されました。

また、TVアニメスペシャルもので1998年12月『タッチ Miss Lonely Yesterdayあれから君は』、2001年2月『タッチ CROSS ROAD〜風のゆくえ〜』が日本テレビ系列で放送されました。

『タッチ』は実写版も製作され1987年版では岡本健一さんや浅倉亜季さん。2005年版では斎藤祥太さん、長澤まさみさんが演じてました。さらにミュージカルも1988年に公演され、あの坂上忍さんや工藤夕貴さんら当時のアイドルや人気若手俳優が演じてました。

お笑いタレントのいとうあさこさんが新体操のレオタード姿で繰り出す浅倉南40歳!とかのギャグはこの『タッチ』からきてますが本編の浅倉南は成績優秀、運動神経バツグンで心優しく、なんでもできるハイスペックな美少女なのである。

楽曲のほうではテレビシリーズの岩崎良美さんの歌う主題歌『タッチ』も大ヒットして30年以上たった今でも高校野球のブラスバンド応援楽曲として親しまれてますね。映画の方のラフ&レディさんの歌う『背番号のないエース』も大ヒットしました。

主な登場人物

上杉達也(双子の兄)〜

明青学園3年(開始当初は中等部3年)で要領はいいが飽きっぽい。無駄に身体能力は高く優れた潜在能力を持つが磨こうとしない。高等部入学時はなぜかしらボクシング部に入ってたが野球部の1年生エースであった弟の和也が交通事故死してしまったのを機に和也の意思を受け継ぎ、野球部に入部して自らの手で浅倉南を甲子園に連れて行く事を決意をする。

浅倉南〜達也と同い年の本作のヒロイン。達也・和也の赤ん坊の頃からの幼馴染み。勉学運動能力にも優れる美少女。高等部入学当初は野球部でマネージャーを務めていたが、1年後半から掛け持ちで始めていた新体操部で一躍スターになる。

3年では訳あって野球部を追い出され、新体操部に専念する。南に好意を寄せる和也に、彼女の願いでもある甲子園に行く夢を和也から俺が叶えると約束されるが、実は彼女は達也の方に好意を寄せていた。

上杉和也(双子の弟)〜明青学園高等部野球部の1年生にして明青学園のエース。勉学にも優れて努力家で女子人気も高く、野球では快速球と抜群の野球センスで天才と呼ばれるが実は努力を欠かさない努力家な秀才タイプ。

大好きな南の夢を叶えるべく投げて勝ち続けたが、1年時の夏の甲子園のかかった決勝戦当日の朝に子供を助けるために交通事故にあってしまい死亡。

ここからは登場人物はややはしょります。

松平孝太郎〜明青学園高等部野球部同学年でキャッチャー。和也の親友でもあるが達也のことは認めておらずはじめは反発していていたが、徐々に達也なりの熱意が伝わり信頼を深めていく。

原田正平〜明青学園高等部同学年でボクシング部主将で達也の同級生。ぶっきらぼうだがメチャクチャ強くいいやつ。後に達也にとって大きな転換期を与える。

新田明男〜達也らと同学年で甲子園常連校の須見工のプロ注スラッガーでライバル。さらにイケメンで金持ちでバイクも乗り回して女子人気高くかなりハイスペックで尚且つ南のこと秘かに好き。

新田由加〜新田明男の妹で達也に興味を持ち野球部マネージャーとなる。南に対してバチバチのライバル心を持ち、なりふりかまわない所がある。合気道の有段者でもある。

西村勇〜同学年でライバル校の勢南高のエースでかなり強力なカーブを武器にする。浅倉南に対しては好き過ぎてかなりストーキングまがいなくらいアピールするが南には恋愛対象としては相手にはされていない。

他にも柏葉監督とか1個上の黒木先輩とかその彼女で同じく1個上の美人女子マネージャーの西尾佐知子先輩とか愛犬パンチとか沢山いますがタッチ本編としてはここらでハブります。

『引用』:「タッチ」
原作:あだち充

タッチ本編(高等部時代)での達也と南

上杉達也と上杉和也は双子の兄弟で朝倉南はその幼馴染みである。弟の和也は南のことが好きで(達也も南が好き)南を甲子園に連れて行く約束を果たすべく努力を重ねて明青学園の1年生エースとなり地区予選決勝戦まで勝ち進むがその決勝戦当日の朝に子供を救うために車にはねられて交通事故死してしまう。

達也は入学当初はボクシング部に所属していたが和也の死を機に野球部に入部し、南を甲子園に連れて行く決意をする。ちなみにこのボクシング部の時に試合で負けたあとの凹んでる達也に南はこの時初めてキスをします。

達也は野球部に入部してからは厳しいトレーニングを積み重ねてしだいに頭角を現し、かつての和也を凌駕するほどの快速球エースへと成長し3年夏の大会で次々とライバル校を撃破してついに宿敵新田明男を擁する須見工を倒して悲願の甲子園出場を果たします。

甲子園に出場を果たした達也は半ば燃え尽きてしまった様な精神状態に陥っていたがそんな中、達也は自分の出発点を改めて確認する。達也は浅倉南に「上杉達也は浅倉南を愛してます。世界中の誰よりも…」の有名なセリフがとびでます。

原作では河原での告白ですがテレビアニメ版では公衆電話からの告白でした。どちらもいい感じですけどね。南はインターハイで別々んとこ行ってたからですね。

達也を擁する明青学園は次々と全国の強豪校を撃破し、ついに決勝戦まで上り詰め尾知商業高校との対戦、3-2、明青学園1点リードで9回2アウトランナー無し、最後の打者を自慢の快速球で三球三振に討取りついに甲子園優勝をも成し遂げたのです。

この頃の達也は最速151km/hを計測するプロ注目レベルの投手になっていましたが、マスコミからは決まって双子の弟、和也君の夢を叶えた感想は?弟さんに助けられた気がしませんでしたか?などとどうしても亡き和也との比較に付きまとわれる事になってしまうのでした。

自分が野球をやっていると常に和也の話題にさらされるのである。ここまで投げぬいてたのは決して和也の代役ではなく上杉達也本人なのに…。

大学時代の達也と南は?

甲子園を1人で投げぬいた達也には相当なダメージを負っていてドクターストップがかかってしまいました。本当は野球をしたいがホッとしている達也もそこにありました。

ライバルの新田明男からもあやしいもんだとも言われていたがこの時の達也は野球を出来なくてホッとしている方が大きかった。そして達也は南と同じ大学に行くために(2人共スポーツ推薦とかありそうだけど)猛勉強を開始して学校での成績もぐんぐん上げて50番以内に入り目標の大学の合格ラインまで見えてくるまでになった。

しかし、ここで達也に悲劇が起こります。試験前日、通りすがりの道で川に流されてる犬を発見して助けるために真冬の川に飛び込み救出。試験当日は風邪をひき肝心の受験に失敗してしまう。

結局、大学は南と別々の大学に通うことになってしまう。さらに大学では野球を完全に封印してしまいます。野球をやるとどうしても和也の名前があがってくるし、達也も南も和也に対する罪悪感みたいなものがどうしてもついてまわるようになり、南も達也との関係が進展せずにモヤモヤとした気分でおりました。

達也はハッキリは南に言わないがずっと一途に南のことが好きでいたが南は達也との関係が進展せずにいることにずっと不安を感じてしまいます。

そしてそんな時期に達也の前に水野香織という女性が現れる。達也も別に彼女のことを好きな訳では無いのだが、やめればいいのに彼の優しさからそんな訳ありな彼女を気に掛けるようになってしまう。

そこへカウンター気味に一緒にいるところを南に発見されてしまい、水野香織も南に「彼、これから私の部屋に来るの。」などと挑発気味に嘘をついたりするもんだから南の気持ちは大きく掻き乱されてしまう。

そして激しく嫉妬した南は達也を問い詰めて大喧嘩をしてしまう。そんな心に隙間が出来てしまった南にも新田明男が急接近し、ある夏のお祭りデートの夜にあわやキスをする場面になり、きっと多くのファンからノー!!!ヤメー!!!っと心で叫んでしまった人らは沢山いたはず。

すんでのところで南は本当の自分の気持に気付き「たっちゃん助けて…」と言い放ってしまい、新田明男とはそれで終わりました。(アブっ)

達也が野球と和也と南のことで悩んでいたそんな時にチベットへ行っていたかつての同級生、原田正平が日本へ帰ってきて達也に会いに来ました。原田は達也が野球をやらない理由を知っている数少ない人物で、原田は達也に上杉和也と関係ない野球をやればいいじゃねぇかと助言する。

それと同時期にプロに進んでいたかつてのライバル西村勇が肘を壊してしまい以前のような球が投げれなくなり、プロではやれなくなった姿を目の当たりにします。彼の悔しさを理解できる達也は俄然やる気が蘇り、高校時代に課していたトレーニングを再び開始する。

かつてのピッチングを取り戻し、もう一度マウンドに立つために。そして南も達也の気持ちに気付き、達也と向き合える自分を見つけるために新体操を辞める決意をするのです。そしてその時初めて達也が大好きな野球を封印してきた気持に気付きました。

大学卒業後の達也と南は?

大学を卒業後、自分の野球をするためにアメリカへ旅立ち、南はカメラマン藤村の助手を始めるようになる。

渡米した達也はアメリカマイナーリーグ1Aのエメラルズへ入団。みんな大リーグを目指す若者達の集まりでした。彼らにとっては右も左もわからないでやってきた童顔の日本人に何が出来ると半分バカにしていたが、いざ彼の投じた快速球を目の当たりにしてチームメイト達は驚愕しました。達也の快速球は再トレーニングのお陰でしっかり甦っていたのです。

そして達也はなんと初戦で初先発、初完投、初完封勝利を飾ります!達也の勝利でチームメイト達はがぜんやる気を出し、ひとつにまとまり出します。

そして投げるたびに勝利を重ねてきたがある試合でリーグ1の強打者に本塁打をくらい敗北を喫してしまう。

そこで大リーグを目指して勝ち続けるにはさらなる武器が必要な事に気付かされる。さらに悪いことに調子を落としていたとこに相手打者の頭部に死球をやらかして今季絶望に追いやってしまい、メンタルがズタボロになってしまいます。

そんな時に同じく仕事で失敗して落ち込んでいた南と電話で話し、南に励まされる。達也は南の覚悟を感じ取り南も達也を支えるのは自分だと再認識していくのである。

達也のチーム、エメラルズも資金難のピンチに追い込まれていたがチームが一丸となって50年ぶりの優勝に挑んでいくわけです。

さぁ、こっからどうなるかってところが大変楽しみな展開です。成長した達也と南の行く先とは!

ぜひ配信動画や電子書籍などでみてみて下さい!

『引用』:「タッチ CROSS ROAD 風のゆくえ」
原作:あだち充

まとめ

◉『タッチ』は高校野球を舞台とした上杉達也、和也の双子の兄弟と浅倉南との恋愛模様が描かれる青春ストーリー。

◉『タッチ』中盤以降は上杉達也と浅倉南が相思相愛でありながら和也の死によって長く影響を受けてしまうが彼らの信頼できる人達からの助言をきっかけにそれぞれの立場から向き合って是互いに人間として成長していく大河ストーリー。

◉『タッチ』の主題歌『タッチ』は今も高校野球の応援曲として彩ってくれる名曲です。

とまぁ、2人共紆余曲折が沢山ありましたが、ようやく自分達のあるべき姿を見つける事ができたようですねぇ。そしてこのタッチの物語は新たな物語、MIXへとバトンタッチされ繋がって行くのであります。

私もMIXは原作を全部買って読んでるとこなんですが、今んとこ西村勇が監督してたり、原田正平が出てきたり、とライバル校の学校名が変わってたりしてますが、上杉達也や浅倉南は出てませんがどっかで出てくるんかな?何分明青学園の甲子園初優勝から30年後の世界だからね、達也と南の子供とか出てきたらなんか嬉しいですね。それはまた別の話しで…。

御清聴ありがとうございました。

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