進化する『テニスの王子様』

スポーツ系
集英社コミックス公式 S‐MANGA
『引用』https://www.s-manga.net/items/contents.html?isbn=4-08-872815-7

『テニスの王子様』パワーインフレの進化が止まらない!テニヌ化についても解説!

はい、今回はですね、これもまた面白い作品です。テニプリこと『テニスの王子様』及び『新テニスの王子様』のお話をしたいと思います。この作品の面白いところは進むにつれだんだんぶっ飛んでくのね。さらに色んなエピソードが出てきて進化していき、いつしか「テニヌ」と呼ばれるまでに発展していったという経緯や原作も含めてざっくり小話してきたいと思います。

概要

『テニスの王子様』は許斐剛先生が描いたテニスを題材にした作品です。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1998年の読み切りを経て1999年から連載され、さらに2009年3月より第2シリーズが『新テニスの王子様』として『ジャンプスクエア』にて連載を再開され、通称「テニプリ」として多くのファンに親しまれている作品です。コミックスでは(初代)が全42巻、(新)では31巻で累計発行部数は6000万部突破を誇る作品なんですね。

作者はどんな人?

『テニスの王子様』、『新テニスの王子様』の作者、許斐剛先生は家が音楽系に強い家族で少年期から自作の楽曲を歌ったり、鳥山明先生(Drスランプの作者)のイラストを模写したり絵心も抜群の芸術肌の方だったようです。

それで漫画家になるかミュージカル俳優になるかを迷ってたところ集英社に持ち込んだ原稿がすぐに会議に回され漫画家の道を進むことになります。ちなみにテニスのインストラクターもやられてたらしいです。

すごい才能豊かな方なんですね。んでもって読み切りデビューに伴い、桐山光侍先生(忍空の作者)、浅美裕子先生(WILD HALFの作者)、かずはじめ先生(明稜帝梧桐勢十郎の作者)のアシスタントを経て独立。その後1997年に少年ジャンプで「COOL RENTAL BODYGUARD」で初連載を飾られました。

「テニプリ」アニメ化!

『テニスの王子様』はたくさんの読者に愛されて「テニプリ」人気はさらに加速してアニメ化もされました。

『テニスの王子様』

原作:許斐剛

監督:浜名孝行

アニメーション製作:トランス・アーツ

放送局:テレビ東京系列

放送期間:2001年10月10日〜2005年3月30日

『新テニスの王子様』

原作:許斐剛

監督:山本秀世

アニメーション製作:productionl.G、M.S.C

放送局:テレビ東京他

放送期間:2012年1月5日〜2012年3月29日

(初代)のアニメ版は2001年10月から放送開始されましたが幾度となく放送期間が延期され「週刊少年ジャンプ」誌上の漫画の流れより早くなり、アニメのストーリーが原作を追い越してしまう珍しいケースになったんですね。途中に原作にはないオリジナルストーリーを折り込むなどしていましたが2005年3月に(初代)は終了します。

その後2011年に『新テニスの王子様』のテレビアニメ化が発表されて2012年1月5日から3月29日までテレビ東京などで放送されました。それ以外ではOVAやYouTubeで集英社による動画配信などがされていたようですね。

そしてテレビアニメ化したことで影響がすごくて当時テニスの競技人口が780万人からテニスアニメ化後は920万人まで躍進します。あの錦織圭選手も原作を愛読されてたそうです。

どんなお話し?

『テニスの王子様』はアメリカ各州のJr大会で4連続優勝の経歴を持つ天才少年、越前リョーマが様々なライバル達と試合を経て成長していく物語。

『新テニスの王子様』は全国大会決勝後、突然姿を消していたリョーマだったが再び日本に戻り、秋に始まったU‐17選抜大会に特別参加を許された青学の仲間達やかつてのライバル達、そして正規の参加者である高校生達と競い合っていく物語。

なのですが、この作品の魅力はっていうか伝説はそれだけでは済まされないのでした。

進化する「テニプリ」

この『テニスの王子様』はこれまでのテニスを題材にした作品にしては珍しく団体戦を中心に熱く描かれており、個々の登場人物にスポットを当てて描かれて、先生は登場人物全てが主人公なんですと語られていたそうです。最初は現実的なテニス漫画を描きテニスをやってみようかなという人達を増やしていき、純粋に少年漫画を読みたい少年読者層も獲得。カッコイイイケメン男子キャラで女性ファンも獲得して様々な層のファンを増やしていきました。

そして「テニプリ」は形態を進化させていきます。そう、確かに初期の頃は「テニス」をしておりました。リョーマのツイストサーブも頑張れば出来る技。不二先輩の羆落しも動画で試みてる人もいました。だんだん跳ねたり飛んだりが激しくなりジャックナイフや虎砲も頑張ればいけそうな感じでしたが、ファンの見解からは菊丸の分身あたりから怪しくなってきたと言われております。分身はよく忍者が素速く動く事で残像効果をかもしだして行くのが原理と言われてましたが普通に厳しいと思うのです。さらに主人公の越前リョーマが無我の境地という技が覚醒してから作者もだんだんはっちゃけていきます。発動者はオーラを纏いますがこれが演出かと思いきやこの世界にはオーラが視認されると言うことも判明。リョーマ覚醒。そして本作も覚醒しました。

この辺からはこれまでの「理屈はわかるけど人類の身体能力では再現不可能な技」から「そもそも物理法則すらわからない技」に進化を遂げた技が頻繁に披露されていきます。

例えばリョーマの全く弾まないドライブ「COOLドライブ」や相手選手をフェンスに貼り付けにするとか、ボールでコンクリートの壁を破壊するとかいつしかポイントを取るゲームから相手を戦闘不能にする競技へと変貌を遂げるのであります。『新テニ』からはさらにはっちゃけていきます。ルールもKOありや、二刀流オッケーだし、さらにはボールを使って相手を吹き飛ばすサザンクロス。それに対するコメントが「すごい球うつなぁ…普通の相手ならあれでKOっすね」と言ってたり、相手を場外へ吹き飛ばすデュークホームラン、百八式まである波動球など留まることを知りません。

超ジャンプ速報まとめ Genius338「悪魔」週刊少年ジャンプ
『引用』https://jumpmatome2ch.net/archives/58423.html

初期では缶をボールで凹ましただけで「おぉ~っ」てなってましたがパワーインフレはさらに進み、極め付けは徳川先輩のラケットで激しく空を切って空間を削り出して繰り出す「ブラックホール」になると原理は全くの不明な技なのであります。

テニス→テニヌ化秘話

じゃ、「テニヌ」の由来は?って事でここではテニヌと呼ばれるようになった由来について諸説あるかもしれませんがお話ししたいと思います。

それはある時ネット上でこんなニュースがあがったのがきっかけとされております。「テニスの王子様」テニス呼称を差し止め申請なるものが出てきました。

「来春公開の映画について全日本テニス振興会は21日テニスの呼称を使うことはテニスをプレイしない人にとって誤解を招く恐れがあるとしてテニスの呼称差し止め処分を東京地裁に申請した。申立書で全日本テニス振興会はテニスの王子様で行われているテニスはテニスでないとした上でテニスプレイヤーが空を飛んだり、発光したりまるで超人か超能力者のように描かれていると指摘。その様な作品にテニスの名前がつかわれるとテニスというスポーツが誤解される恐れがあるとしている。代理人弁護士は今後は原作の漫画についても「テニヌ」「超テニス」など呼称を改めるよう対応を求めていきたいと話している。」

とネット上に嘘ニュースが出てきました。

ですが当時はまだ情報精査することに慣れていないネット民も多く、瞬く間に拡がり誤って信じてしまった人も沢山いたらしいです。

さらにテニスがつきぬけたって意味をかけて「ス」→「ヌ」になり、人間離れした試合内容にこれはテニスではなくテニヌだという認識の元、それはそれでファンに受け入れられて今では「テニヌ」の愛称でより一層愛される作品となっております。

3Dアニメやミュージカルにも

◉3DCGアニメ映画『リョーマTheprinceofTenis新生劇場版テニスの王子様』

さらに「テニプリ」は2021年9月に3DCGアニメ映画『リョーマThe prince of Tenis新生劇場版テニスの王子様』を発表し、許斐剛先生からはここから初めてテニプリを観る世代にこの作品を届けたかったとおっしゃられてました。ここでは許斐剛先生は「リアルなテニスを表現したい」とテニスのシーンでは実際の試合映像のような引きの構図でのラリーを多く取り入れて、リアルな動きにこだわり仕上げられた作品になっております。

◉ミュージカル・テニスの王子様

ミュージカル・テニスの王子様は通称「テニミュ」と言われており、2.5次元舞台のパイオニアと言われており、これまで漫画の舞台化はありましたが「テニミュ」以降は明らかに頻度は増えていきました。青学キャストも代を重ねて変わっていきまして5代目では越前リョーマくんは高橋龍輝さんが演じてますね。3代目青学キャストでは菊丸くんを瀬戸康史さんが2代目青学キャストでは手塚国光くんを城田優さんが演じておられたようです。他にもそうそうたるイケメン人気俳優が演じてますから相当な人気でここでも新たなファン層を獲得してますね。

まとめ

◉『テニスの王子様』は進化していく物語

◉『テニスの王子様』はテニス人口を一気に増やしてテニス会に大きく貢献した作品

◉『テニスの王子様』は3DCG映画やミュージカルなどの派生作品や派生ジャンルも大人気!

◉許斐剛先生は発想がぶっとんでて凄い!

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