アニメのウルトラマン『ザ☆ウルトラマン』はどんなストーリー？

初のアニメシリーズのウルトラマン『ザ☆ウルトラマン』のストーリーとスペックやみどころを解説！

初のアニメシリーズのウルトラマン『ザ☆ウルトラマン』のストーリーとスペックやみどころを解説！

円谷プロダクション
『引用』https://m-78.jp/character/kagaku/

はい、今回は『ザ☆ウルトラマン』のお話をしたいと思います。みなさんはかつてウルトラシリーズで放送されたアニメ作品『ザ☆ウルトラマン』をご存知ですか?今から45年くらい前に地球を守るためにやってきたウルトラマンなんです。本作は円谷プロが手掛け1979年（昭和54年）4月4日から1980年（昭和55年）3月26日まで、TBS系列で毎週水曜日19：00〜19：30に全50話が放送された作品です。ではこの『ザ☆ウルトラマン』がどの様な経緯で地球にやってきたのかも含めて小話していきたいと思います。

概要

製作：円谷プロダクション

監督：鳥海永行→神田武幸

キャラクターデザイン：二宮常雄

メカニックデザイン：大河原邦男→河森正治（スタジオぬえ）

アニメーション製作：日本サンライズ

放送局：TBS系列

この作品は初のアニメのウルトラマンでいわゆるアニトラマンとも言われることもありました。ウルトラマンと言えば皆さんは円谷英二先生の作られた実写版のこっちの方のウルトラマン↓

円谷プロダクション
『引用』https://m-78.jp/character/ultraman/

を思い浮かぶ人がほとんどだと思いますがこの『ザ☆ウルトラマン』は45年程前の1979年に世に出されたウルトラシリーズとしては8作目の作品に数えられます。

①『ウルトラQ』1966年1月2日〜7月3日（全28話）

②『ウルトラマン』1966年7月17日〜1967年4月9日（全39話）

③『ウルトラセブン』1967年10月1日〜1968年9月8日（49話）

④『帰ってきたウルトラマン』1971年4月2日〜1972年3月31日（全51話）

⑤『ウルトラマンA（エース）』1972年4月7日〜1973年3月30日（全52話）

⑥『ウルトラマンタロウ』1973年4月6日〜1974年4月5日（全53話）

⑦『ウルトラマンレオ』1974年4月12日〜1975年3月28日（全51話）

⑧『ザ☆ウルトラマン』1979年4月4日〜1980年3月26日（全50話）

ウルトラマンのシリーズとしては7作目にあたります。ちなみにこの年にあの名作『機動戦士ガンダム』の初放送もスタートしました。

製作背景

製作背景としては『ウルトラマンレオ』以降、ウルトラシリーズは長らく途絶えていたのですが児童誌による漫画連載が人気を博し、1977年頃に子供向けから青年向けまでのウルトラマン関係の各種書籍やグッズの未だ人気が続いていて同時期に夕方や早朝に「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」などの旧シリーズが定期的に再放送されていて世界的にSFブームや他の特撮テレビシリーズへの再評価も相まってウルトラシリーズの新作への期待も高まっていた頃でもありました。私もその再放送のウルトラマンシリーズを保々保々欠かさず観て育った1人でした。

その様な中、当時アニメでも「宇宙戦艦ヤマト」などのアニメブームの真っ只中だった事もあり、限られた制作費の予算と今後のメディア展開を踏まえてあえてこれまでの実写ではなくアニメでやってみようと企画が練り直されてかつて『恐竜探検隊ボーンフリー』などでつながりのあった日本サンライズに作品製作を委託し、技術的にもこれまでのアニメーションよりも群を抜く仕上がりとなり、実写では難しかった部分もアニメならではの表現が実現できた作品となりました。

また、この作品は宇宙戦艦ヤマトやスター・ウォーズなどの影響もあり、メカデザインも本当にカッコイイです。ウルトラセブンの時のウルトラ警備隊のメカもカッコよかったですが、この作品のメカデザインも本当に秀逸です。

どんなお話し？

物語は地球にアンバランス現象という怪獣などの怪異や超常現象による脅威が迫っている事を察知したU40（フォーティー）によって、それらの脅威から地球を守るために派遣されたU40最強の戦士ウルトラマンジョーニアス（声：伊武雅之さん）が地球人ヒカリ超一郎（声：富山敬さん）と一体化して戦う物語です。

この『ザ☆ウルトラマン』は元々の『ウルトラマン』のシリーズと概ね同じ世界観で描かれていきますが、元々の『ウルトラマン』のМ78星雲光の国のウルトラ戦士達は登場せず、U40がもう一つのウルトラの星として登場します。M78星雲系のウルトラマンは胸のカラータイマーが円形であるのに対し、U40系のウルトラマンは星形でスターシンボルと呼ばれU40においても勇者と認められた者だけが与えられるものなのであります。

どんなウルトラマンなの？

ここでU40からやってきた最強の戦士ウルトラマンジョーニアスのスペックについてざっくり解説したいと思います。

年齢：2万8千歳（U40年齢）（個人的推察だけどもしかして地球的には28歳？わからんけど）

身長：70m（最大120m、最小ミクロまで変化可能）

体重：5万トン（最大8万5千t、最小0まで変化可能）

飛行速度：マッハ8

腕力：20万tタンカーをいとも簡単に持ち上げる。

ジャンプ力：1000m

概ね初代ウルトラマンやゾフィーのスペックを超えてますね。

じゃ必殺技はどんなのがあるかと言うとウルトラマンジョーニアスと言えば何と言っても「プラニウム光線」ですね。右手の先に光球を作り、相手に投げつける必殺技です。

また、投げつけずに直で光線を放つ「Bタイプ」もあります。それ以外にも両手を広げて回転しながら光の弾丸を放つ「スピニングフラッシュ」、体を回転させながら敵に体当たりする「ウルトラボディスクリュー」そして最大の大技が拳を合わせて光球を放つプラニウム光線の強化バージョンの「ロッキングスパーク」があります。

それ以外では額のアストロスポットから「アストロビーム」や「スタービーム」などを放ちます。う〜む、光線技が得意なんですね。それ以外でもかなり技が沢山あり過ぎてかなりチート（ズルいぐらい強い）なウルトラマンです。さすがU40系最強！

地球では何分？

地球では皆さんの知ってる初代ウルトラマンは3分なんですが、ウルトラマンジョーニアスの地球での変身体での活動は4分です。時間経過につき青→黄→赤の点滅と変化していき残り時間が30秒になると赤の点滅になるようです。

変身アイテムは「ウルトラマン」ではベータカプセルのスイッチを押すと百万ワットの光とともにウルトラマンが出現しますね。2022年に映画でやってた「シン・ウルトラマン」の斎藤工さんもベータカプセルを点火して変身してましたね。で、ウルトラマンジョーニアスは一体化している相手の科学警備隊のヒカリ超一郎隊員がスターフラッシャー（緑に輝く星形アイテム）を取り出して空に掲げて光を集めて額に付けるとウルトラマンジョーニアスへ変身します。

ヒカリ超一郎は元々宇宙ステーション勤務をしていましたが宇宙怪獣に襲われ、ヒカリは仲間を守るため自らの危険を顧みず宇宙怪獣を倒した勇敢さにジョーニアスが感銘しヒカリと一体化し、科学警備隊に転属となり以降は地球の平和の為に戦うのでした。

ちなみに巨大化できるのはU40では8人の戦士のみらしいですが、たくさんの書籍が出てるので諸説ありってとこですね。

また、M78星雲系のウルトラマンとの相違点は元々ウルトラマンの姿をしているのではなく、普段は人間体で更に言うとみんな古代ローマ人のような格好をしております。М78星雲系のウルトラマンは人間体になるには地球人と変身アイテムを介して一心同体化する事になりますが、U40系ウルトラマンは一体化はしますが意識レベルはそれぞれ別の人格で描かれております。

主人公ヒカリ超一郎の悩み事

一方でヒカリはウルトラマンに変身して怪獣を倒して活躍するものの評価されるのはウルトラマンばかりで自分は少しも評価してもらえない現実に苛立ちや不満を募らせ葛藤するある意味リアリティーな部分も描かれております。これはこれまでのシリーズでは「お〜い、無事だったか〜？！」とかサラッとした感じが多かったのですがそこは割りとリアルに描いてます。確かに本人が変身してるんだから色々思うことありますよね。そんなとこも見どころの1つです。

女の子のウルトラマンも登場!

『引用』円谷プロダクション　
「ザ☆ウルトラマン」

そんなジョーニアスですがアミア（声：滝沢久美子さん）という妹がいます。これが『銀河鉄道999』のメーテル似のめちゃくちゃウルトラ美人さんです。ただ、当初は巨大化して戦うことはできなかったのですが、31話（ウルトラの女戦士）でスターフラッシャーを持ち出して変身し巨大化して戦闘しました。スペックは身長ミクロ〜60mで体重は3万5千tです。