『引用』「高校鉄拳伝タフ」YJC 1巻
原作:猿渡哲也 出版社:集英社
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格闘技漫画『高校鉄拳伝タフ』のストーリーと『TOUGH』の現在のお話しを解説!
はい、今回は格闘技漫画の隠れた人気作品『高校鉄拳伝タフ』についてざっくり小話していきたいと思います。
隠れた人気作品って言っちゃったんですけど、この作品は続編『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』まで含めるとざっと約30年の歴史のある作品なんですね。
そして今も掲載誌は変わってるのですがその『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』が現役連載中の漫画なんです。
何かと漫画の方がイメージ強い作品なんですけど実はアニメ版も存在していてそっちの方もぜひ見てみてほしい作品です。
でわ、まずざっくり概要からです。
概要
『高校鉄拳伝タフ』は猿渡哲也先生が世に送り出した幻の古武術、灘神影流活殺術 を中心として様々な武道家達との戦いを描いて行く格闘技漫画であります。
『高校鉄拳伝タフ』としては「週刊ヤングジャンプ」にて1993年〜2003年まで約11年に渡って連載されました。
作者が同じ主人公の読切『男純情恋歌』を原案としており、OVA化もされてビデオは3巻までリリースされました。
登場してくる格闘家や武術家達は大半が実在の人物がモデルとなって登場するのもこの作品の特徴です。
また、その頃はK-1グランプリやPRIDEやUFCといった空前の格闘技ブームでもありましたから本作も大変な人気作品となりました。2012年まで発行部数1000万部を記録したヒット作なんです。
実際、当時の私も立ち読みではなく保々保々毎週、買って読んでコミックス出たらまたさらに買って読んでおりました。(当時の私は節約と言う概念はありませんでした。)
2003年〜2012年までは続編『TOUGH』が同誌に連載され、2016年からはさらにその後の世界を舞台とした『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』が今度は「週刊プレイボーイ」にて連載されております。
また、それ以外にも読切作品で主人公の宮澤熹一の父親、宮澤静虎の活躍を描いた『タフ外伝OTON』も刊行されました。そしてOVA版が唯一のアニメ作品となります。
原作:猿渡哲也
監督:西本由紀夫
脚本:棟居仁
キャラクターデザイン:木崎文智
アニメーション制作:AIC
『引用』「高校鉄拳伝タフ」原作:猿渡哲也
アニメーション制作:AIC
どんなお話し?
最強にして幻の実戦的古武術と伝えられる灘神影流活殺術(なだしんかげりゅうかっさつじゅつ)の継承者の家庭に育った高校生の宮澤熹一が父親であり灘神影流活殺術14代当主にあたる宮澤静虎に鍛えられながらライバルや戦友と戦いを通じて交流し成長して行く物語です。
実際、原作の方ではかなりのジャンルの格闘家達と対戦します。
最初は単なるそこら辺のヤンキー、ちょっと強いヤンキー、ナイフを持ったヤンキー、灘神影流と同じ流れを汲む古武術、灘心陽流の他、柔道、相撲、拳術館空手、プロレス、剛越流柔術、ムエタイ、空手、米軍の作り上げた人間兵器とまぁ、だんだん相手がエスカレートしていきます。
また、この作品は結構実在する格闘家がモデルとなって出てきます。格闘スタイルとかは必ずしも一致している訳ではありませんが、まずオトンこと宮澤静虎はなんとなくK-1創成期の日本空手会のエース、佐竹雅昭さんに似てて、最強プロレスラーとして登場したアイアン木場はアントニオ猪木さんがモデルでメチャクチャ強かったです。
さらにはグレイシー柔術とは言わずクランシー柔術として登場したヒースクランシーとゴードンクランシーはホイスグレイシーとヒクソングレイシーがモデルかなって感じの強いキャラクターとして登場しました。
主な登場人物
『引用』:「高校鉄拳伝タフ」
原作:猿渡哲也
1.宮沢熹一〜
本作の主人公でキー坊と呼ばれてる。この時点では工業高校に通う高校生でオトンこと父の宮沢静虎から灘新陰流活殺術を学んで修行中。
この時点でも相当強いです。レベル的にはそこら辺の喧嘩自慢や不良レベルなら束でかかっても相手になりません。
高校鉄拳伝タフの時点では各種多様な格闘技の猛者達と戦ってる状況ですね。
『引用』:「タフ外伝OTON」
原作:猿渡哲也
2.宮沢静虎〜
宮沢熹一の父親で灘新陰流の正統継承者。無益な争いは好まず、慈愛にあふれ、礼節を重んじる聖人の様な人物。
ですが、完全なる悪意に対しては容赦しない。それでもほぼ傷つけずに倒して相手の更生を促すのでめちゃくちゃレベルの違う強さを持つ達人。
『引用』:「高校鉄拳伝タフ」
原作:猿渡哲也
3.黒田光秀〜
この時点でのキー坊のライバルで灘新陰流と対をなす拳法の灘新陽流活殺術の継承者。
怒らすと阿修羅の様な強さを発揮するのであしゅらと呼ばれるが根は優しい。キー坊との激闘の後は仲間になり、色々キー坊を助ける。
『引用』:「高校鉄拳伝タフ」
原作:猿渡哲也
4.アイアン木場〜
プロレス界の帝王で最強のプロレスラー。宮沢静虎と因縁があり、その縁で宮沢親子と死闘を繰り広げた。
ショーとされる事の多いプロレスだが、この男の目指しているのはリアルファイトでも強いプロレスを証明する事で、実際ハンパなく強く、宮沢静虎は彼を格闘家としてリスペクトしている。
『引用』:「高校鉄拳伝タフ」
原作:猿渡哲也
5.エドワード・C・ガルシア〜
アメリカ軍の研究所が最先端のバイオテクノロジーで作り出した人間サイボーグ。実はクローン人間で戦闘に特化して作られていて後の続編作品にも影響を及ぼす個体。(この辺からパワーインフレが…)
『引用』:「高校鉄拳伝タフ」
原作:猿渡哲也
6.宮沢鬼龍〜
宮沢静虎の兄で次兄にあたる。この人は静虎とは正反対の性格で理想よりも実を求める。
ファイトスタイルは容赦なく、結構、暴言もはき、強さも悪魔のような強さを持っていて実際に悪魔と呼ばれ恐れられる。
ただ、続編作も読み解くと本質的には優しい人物です。ピアノや絵画などの芸術にも深い知識がおり、経済などにも強く株式やFX投資などなんでも出来ます。
躊躇なく愛人も作りますが、それぞれそれなりの知性あふれる女性でやむなしな感じです。
いちばんチートなキャラクターですね。
『引用』:「高校鉄拳伝タフ」
原作:猿渡哲也
7.宮沢尊鷹〜
宮沢静虎の兄で長兄にあたります。この人は全盛期では無敵ですね。強さの次元が違います。
基本的には悪い人ではありませんが、鬼龍からは「ふん、偽善者が」とか言われておりました。
灘新陰流の中でも空中戦の技が得意。
今はどんなお話し?
ちなみに漫画本作の『高校鉄拳伝タフ』の続編の『TOUGH』を経て現在の『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』では作風はだいぶパワーインフラが進み、近未来化ってこともあり格闘家云々というか相手がロボットだったり、サイボーグだったり、格闘家って言うかなんか超人って感じになってます。
まぁ、それでも面白いんですけど多分武術家、格闘家の路線としては『高校鉄拳伝タフ』までで『TOUGH』以降はVS未知なる敵にして対戦相手の幅を拡げたのかなと推察致しまする。
個人的には最初に読んだり見たりしてた『高校鉄拳伝タフ』の異種格闘技戦的な世界観の方が好きで、当時ブームだったK-1や、PRIDE、UFC、の様な最強の挌闘技は何だ?最強の格闘家は誰だ?みたいなとこに「おら、ワクワクすっど。」って感じで見ておりました。
今のは今のでも路線ずれたけど面白いのでまた別の魅力がありますのでそれぞれ観てみて下さい。
まとめ
◉『高校鉄拳伝タフ』及び『TOUGH』シリーズは実は30年も描き続かれている作品。
◉『高校鉄拳伝タフ』は様々な異種格闘技戦が展開されてそれぞれの解説も入り、格闘技好きにはたまらない作品。
◉原作のボリュームに比べてわずか3巻だけどアニメ版の作品もある。
◉今も題名が変わり進化して連載中の現役の作品です。
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